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最上家の歴史と慶長出羽合戦にかかる資料を展示

最上義光歴史館 第一展示室

長谷堂合戦図屏風(複製)

慶長5年(1600)関ヶ原合戦の地方戦として、東軍(徳川方)の最上義光と西軍(豊臣方)の上杉景勝の重臣直江兼続(1560~1619)が山形県のほぼ全域で戦いました。
本図は、この慶長出羽合戦のうち最も有名な長谷堂の戦いが描かれています。
右隻は最上軍の奇襲の場面です。
左隻は上杉軍の撤退、最上軍の追撃の場面です。

作者は「奥羽永慶軍記」を著述した戸部正直という伝承がありますがはっきりしません。
画中の人名の書き込みから、最上軍が中心となる場面を描いているので、作者あるいは依頼主は最上家にゆかりの人物であったことが推測されます。
戦国時代の東北地方の合戦が画題になった大変珍しい屏風です。




最上義光歴史館ボランティアガイド義光会阿部久照さん

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  • CP.No.06 最上家のはじまり

    ここでは最上義光以前の歴史を少しだけ紹介しています。
    壁面には最上家の最初の当主の肖像画の写真や小さな手紙、床面には14世紀につくられた仏教の経文や最上家の系図などが飾られています。
    山形には、古い住居などの遺跡や、歴史のある神社・寺院などの宗教施設がたくさん残っています。ところが、都市の歴史がわかるのは、14世紀に最上義光の先祖の斯波兼頼がこの地方にやってきてからのことです。そして、書物などにはっきり記録が現れるのは16世紀になってからのことです。
    最上家の先祖は9世紀の清和天皇です。最上家の初代は斯波兼頼です。
    14世紀頃の日本は、二つの勢力にわかれて戦っていました。彼は、この地方の争いを安定させるために、政府から派遣されました。そして、この地方が「最上(もがみ)」という地名だったので、「最上」という姓を名乗るようになりました。最上家は14世紀から17世紀までの間13人が城主になって山形をおさめました。

  • CP.No.07 最上義光

    彼は最上家の11番目の当主です。
    彼は1546年の1月に生まれました。
    彼がどんな容姿だったのかははっきりしませんが、古い書物には「身長は180㎝以上で、色白で眼光が鋭く普通の雰囲気でない侍だった」と記したものもあります。
    彼が当主になった青年期は、この地方はまだ統一された支配体制が整っていませんでした。
    そのため、彼は近隣の勢力を攻め従え、彼を頂点とする支配体制づくりに没頭しました。
    彼は1614年の1月18日に69歳に病死しました。
    当時の侍の平均寿命は約50歳といわれていたので、彼は長生きをした方かもしれません。
    彼が亡くなったとき、悲しんだ4人の家来が後を追って切腹しています。
    家来からたいへん慕われていた殿様だったことがわかります。
    彼の偉大な業績をしのび、「虎将(こしょう)=虎将軍」と呼んでたたえています。

  • CP.No.08 家紋・丸二両引

    最上家は複数の家紋を使っていました。
    その中でも一番多く使ったのは丸に二本線の家紋です。
    この二本の線は「日と月を表している」とか「二匹の龍を表している」とかいろいろな説があります。
    また、向かい合った二匹の雀と笹竹の家紋とか桐の葉の家紋、菊の家紋なども使っていました。

  • CP.No.09 かりがねの旗・伝承では上杉軍からの略奪品

    最上家に伝わる軍旗です。
    慶長5年(1600)の慶長出羽合戦の「上山口の戦い」で、最上軍が上杉軍に勝利した際に、戦利品として持ち帰ったものと伝えられています。
    図柄は白地に一羽の飛翔する雁が描かれ、大変モダンなデザインです。
    長谷堂合戦屏風の左隻第6扇の上部に、これと大変よく似た図柄の旗が描かれています。

  • CP.No.10 慶長出羽合戦 左隻

    退却する上杉軍とそれを追撃する最上軍が描かれています。
    第4扇には、有名な鉄の指揮棒を打ち下ろして敵兵をなぎ倒しながら猛追する最上義光(赤い母衣の武将)。
    第5扇には鉄砲隊に守られて退却する直江兼続(緑の母衣の武将)の姿が描かれています。

詳細情報

住所:山形市大手町1-53

電話番号:023-625-7101

開館時間:9:00-17:00(入館は16:30)

入館料:無料

休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌平日)、年末年始、その他臨時休館あり

GWは月曜日も休まず開館しています。(4月27日から5月6日まで)

WEB

※常時、ボランティアガイドが常駐し、館内のご案内、展示品の説明のサービスを実施しています。

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